2018年04月01日

旅の終わりに

 どんなに楽しい旅であっても、終りのない旅はない。
また、どんなに苦しい旅であっても、終りのない旅はない。
どんな旅であっても、終りはかならずやってくるのだ。
旅は人生の縮図であるともいえるし、
旅とは実は人生そのものだということもできる。



 一昨日2011年5月1日、夜8時半にコンケン駅で列車に飛び乗った。
2等車の座席は満席だった。
しかたなくバンコク、ホアランポーン駅まで3等車の狭くて堅い座席で我慢した。
さらに、ディーゼル車の先頭車両だったので、音がものすごく、排気ガスが容赦なく目や喉(のど)を責めたてる。
列車は到着予定時刻の早朝5時より大幅に遅れて6時過ぎにホアランポーン駅に滑り込んだ。
9時間に及ぶ、拷問のようなつらい時間であった。
それでは、悪いことばかりだったのか。
答えはノーだ。
普段めったに交際できないタイ人家族と心も体も触れあう旅が楽しめた。



 真向かいの体重80キロ超のおばさんは30歳くらい。
4〜5歳の男の子を抱いている。
この堅い座席に座っているだけでも辛いのに子供を抱いているお母さんは柔和な表情をしている。
ときどき子供がむずかって、熟睡できないのか大声で泣きじゃぐる。
もしも白人の座席が近くにあれば間違いなくクレームをつけられるケースだ。
周囲のタイ人、全く動じない。動じているのは眠りを妨げられたスラチャイくらいのものだ。
満席状態で立ち席の人も多くいる。なんだか昔の日本の夜行列車の風景だ。



 斜め前の20〜30代の姉妹。なかなかの美形だ。
スラチャイが美人だなって見つめているとそれを見透かされたように笑顔を返してくる。
やがて妹のほうが眠りはじめて、姉の右肩に頭を埋めてこっくりしている。
こんなところでも美しい姉妹愛は人を感動させる。
もしもスラチャイが若くて独身だったら間違いなく話しかけているケースだ。



 ずーっと向こうの席では、美しい20代の女性が大股開きでご開帳。
スラチャイが見て見ぬふりをして、そっと覗いていると、覗かれているのが分かるのか、閉じられてしまう。
こんな馬鹿なこと繰り返しているうちにも列車はひたすらバンコクを目指してがったんごっとん。
ご開帳のこの女性が突然目を覚ましてスラチャイと目があう。
赤くなって下を向いたのはスラチャイのほうであった。



 横の30〜40代のおばさん、スラチャイの横でやたらと姿勢をかえる。
そうでなくとも密着しているので、とても寝ていられる状態ではない。
スラチャイの左肩に頭を埋めて熟睡しているこの女性の首をしめてやろうかと思った。
こちらは一睡もしていないのだぞ!



 コンケンからバンコクまでたくさんの駅に停車する。
深夜に列車が駅に到着する毎に大勢の物売りが乗り込んできて商いを行う。
次の停車駅までが勝負なので、深夜にもかかわらず大声が飛び交う。
タイの夜行列車でも三等車の車内はこの雰囲気なのでとても眠ることなどできないのだ。
売り子のなかにはまだ10代の美しいタイ娘がいたりするので、眠りかけていたスラチャイも現金なもの。
すぐに飛び起きて、飲み物や食べ物を買ってしまう。
サラパオ(中華まんじゅう)のお姉さんはまだ子供、多分14〜15歳。美人だったな。
すらりと伸びた美しい姿態に圧倒されてしまった。
一瞬の静けさは、これらの売り子が列車を降りてしまって、次の売り子が乗り込むまでのわずかな時間だけなのだ。



 明け方の6時半ころホアランポーン駅に到着した。
車内では乗車券のチェックがあるが駅の出口には係員さえいない。
誰でも自由に出たり入ったりできる。
3バーツ支払ってトイレを借りる。
タイでは公共トイレは有料なのだ。
電気カミソリでばりばりとひげを剃ると周囲のタイ人たちが珍しそうな顔をする。
かまわず歯を磨いて、顔を洗う。
爽快な気分が体いっぱいにあふれてくる。



 ホアランポーン駅から徒歩10分で楽宮旅社、北京飯店がある。
スワニーさん元気にしているだろうか。
スワニーさんはまもなく80歳になる女性。
日本の貧乏旅行者(バックパッカー)にとって、楽宮旅社、北京飯店は聖地である。
欧米人のバックパッカーがカオサンを目指すのと好対照なのだ。
スワニーさんの料理はそのスピードが信条。いつもさっとおいしい日本料理を食べさせてくれる。
バンコクで遊びほうけてお金がなくなっては、ここで安い日本食を食べさせてもらった。
無性にスワニーさんに会いたくなった。



 誘惑を断ち切って、ホアランポーン駅の地下鉄に飛び乗る。
日本大使館のあるルムピニまでわずか三つ目の駅であり、10分くらいで到着する。
早朝7時に日本大使館に到着、人影は全くない。
大使館領事部は8時半に業務開始であるが、8時には中に入れる。
8時にドアーが開くまで、チェンマイからやってきたビザ取得が目的の女性と、とりとめのない会話をする。
彼女は横須賀に行くと言っていた。



 9時に在留証明申請を受け付けてもらったら、わずか30分で発行された。
大使の署名付きであるが、最近大使が人事異動で入れ替わっていた。
タイの大使は入れ替わりが激しいような印象を受ける。
これでは地に着いた大使館業務、サービスは難しいのではと思った。
大使は日本を代表する表看板なのだから。
職員はこの10年変わっていないようだ。
タイ語は流ちょうでもプライドが高すぎるような印象を受けた。(受け付けてもらった女性)



 9時半に大使館の前からタクシーに飛び乗って、北バスターミナルへ。
いつもは高速道路を利用するが、運転手が今日はすいているので下を走りたいと抜かす。
何のことはない、時間をかけても走行距離を稼ぎたかっただけなのだ。
なつかしいあの道、この道、全部覚えていた。まるで昨日のことのように。
当時、バンコクの端から端までタクシーに乗っても100バーツを超すことはなかった。
北バスターミナルでメーターを見たら、137バーツとなっていたので、140バーツ支払った。
高速道路を利用すれば80バーツくらいなのだが、高速道路料金40バーツは客が支払う。
結局、時間の浪費であったが、バンコク観光をした気分にはひたれた。



 10時半のバスに飛び乗って、夕方4時にはコンケンに無事戻ることができた。
コンケンのバスターミナルからローマホテルまで徒歩5分。
ローマホテルに駐車していた車に飛び乗って、団地に戻る。
まだ明るいので、娘たちは元気に外で遊んでいた。
バンコクからコンケンに戻ると空気までちがう。
安堵のため息をついたあとで、家族でローマホテルに出かけソレントレストランで食事をした。
酒を飲むので帰りはいつもタクシー。
わずか100バーツのタクシー代をけちって、事故っても情けない話だから。
私は小さな幸せを感じていた。









posted by srachai at 21:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月16日

私の家族 2014/05/16 改訂版

皆さんはじめまして、タイのスラチャイです。
今から15年くらい前の話しなんですが、2000年の10月、タイへの移住を決心して、タイに移り住みました。
その前の年、1999年の10月に決行した一年にも及ぶタイ旅行で偶然知り合ったのが現在の妻なんですが、タイ東北地方の貧しい農家の娘です。
子宝にめぐまれ、なんと娘ばっかり3人、今度は男の子をお願いしますと妻にお願いしたところ、もう年だしこれ以上子供を育てるのは難しいとの返事。ドクターは高齢出産になるので命にかかわると申します。
ですが、まだまだ先の長い人生なので、何が起こるか全くわかりません。

最近の仕事なんですが、アフィリエイトの原稿作成(日本語)と、日英翻訳業です。
アフィリエイト記事というのはけっこう大変なお仕事なんです。
例えば400文字の原稿をひとつ書き上げ、広告主様がそれを承認されれば、それでようやく100円程度が支払われます。
半日をアフィリエイトに集中できれば、それで月収3万円くらいにはなります。
アフィリエイトや翻訳作業で脳が疲れ果てたときに、疲れを癒す効果があるのがオンラインカジノ遊びなんです。
オンラインカジノだって脳(あたま)を使わないと稼げはしませんが、どうやら頭の使う部分が違うみたいなんです。
小額でもカジノでお金を掛けた遊んだ後、脳は活性化されて元気を取り戻すことが出来ます。
それでも、やりすぎはいけません。
オンラインカジノ遊びはほどほどに、熱く燃えるのが、長続きする秘訣なんです。




以下は我が家のHP資料です。


下記のサイトをご訪問ください。
私の家族の写真と説明があります。
http://srachai2.web.fc2.com/family/family.htm

我が家のメインHPの表紙(カバーページ)です。
http://srachai2.web.fc2.com/

我が家のHPのコンテンツというかメニュー、リストとなっています。
趣味のギター編曲なども掲載されています。
三ヶ国語写真集は、最近ではHPよりもユーチューブに動画として掲載されています。youtube srachaiで検索ヒットします。
http://srachai2.web.fc2.com/index_2.htm

posted by srachai at 15:55| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月16日

私の家族 2011/09/16 改訂版

皆さんはじめまして、タイのスラチャイです。
私は13年前にタイへの移住を決心、ちょっと無謀でしたが移住を決行、現在にいたっております。 私の妻はタイ人、タイ東北地方の貧しい農家の娘をもらいました。 子宝にめぐまれ、なんと娘ばっかり3人、今度は男の子をお願いしますと妻にお願いしたところ、もう年だしこれ以上子供を育てるのは難しいとの返事。まだまだ先の長い人生、何が起こるか全くわかりません。
下記のサイトをご訪問ください。
私の家族の写真と説明があります。

http://srachai2.web.fc2.com/family/family.htm


Your click on your favorite item is highly appreciated. (srachai)
気に入ったアイテムがございましたら、クリックをお願いいたします。(スラチャイ)

posted by srachai at 18:44| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月25日

タイ国ラヨーン県メーラムプンビーチ

タイ国ラヨーン県メーラムプンビーチ
maeramphun_320.jpg
ホテルの窓の風景
hotel_window_320.jpg

タイ旅行に必要なタイ語

スラチャイが自らタイ語音声入力していますので参考にしてください。
基礎タイ語-01から順番に学習してもよいし、とりあえずすぐ必要な部分のみ学習して効果を高める方法もとれます。タイ旅行出発前にスラチャイ
の基礎タイ語で学習してから、素晴らしいタイの旅行をお楽しみください。スラチャイのお勧めはラヨーンのメーラムプンビーチです。
朝食つき1泊僅か600バーツで快適にすごせます。スラチャイの家族はここで2週間ゆっくりと過ごします。英語、ほとんど通じません。タイ語
の事前学習必須です。ご健闘を!
スラチャイ愛用のリーズナブルな中級ホテル:
Rayong Beach Condotel at Mae Ram Phun Beach, Rayong
tel: 04-6559126, 05-1353316

基礎タイ語サイト内項目一覧:

基礎タイ語-01 http://kiyoshimatforseesa39.seesaa.net あいさつ
基礎タイ語-02 http://kiyoshimatforseesa40.seesaa.net 別れのあいさつ
基礎タイ語-03 http://kiyoshimatforseesa41.seesaa.net 声をかけるとき
基礎タイ語-04 http://kiyoshimatforseesa42.seesaa.net 感謝の言葉と答え方
基礎タイ語-05 http://kiyoshimatforseesa43.seesaa.net 謝罪の言葉と答え方
基礎タイ語-06 http://kiyoshimatforseesa44.seesaa.net 聞き直すとき
基礎タイ語-07 http://kiyoshimatforseesa45.seesaa.net 相手の言うことがわからないとき
基礎タイ語-08 http://kiyoshimatforseesa46.seesaa.net うまく言えないとき
基礎タイ語-09 http://kiyoshimatforseesa47.seesaa.net 一般的なあいづち
基礎タイ語-10 http://kiyoshimatforseesa48.seesaa.net よくわからないときの返事
基礎タイ語-11 http://kiyoshimatforseesa49.seesaa.net 強めのあいづち
基礎タイ語-12 http://kiyoshimatforseesa50.seesaa.net 自分について述べるとき
基礎タイ語-13 http://kiyoshimatforseesa51.seesaa.net 相手のことを尋ねるとき
基礎タイ語-14 http://kiyoshimatforseesa52.seesaa.net 頼みごとをするとき
基礎タイ語-15 http://kiyoshimatforseesa53.seesaa.net 申し出・依頼を断るとき
基礎タイ語-16 http://kiyoshimatforseesa54.seesaa.net 許可を求めるとき
基礎タイ語-17 http://kiyoshimatforseesa55.seesaa.net 説明してもらうとき
基礎タイ語-18 http://kiyoshimatforseesa56.seesaa.net 確認を求めるとき
基礎タイ語-19 http://kiyoshimatforseesa57.seesaa.net 状況を知りたいとき
基礎タイ語-20 http://kiyoshimatforseesa58.seesaa.net 値段の尋ね方と断り方
基礎タイ語-21 http://kiyoshimatforseesa59.seesaa.net 急いでもらいたいとき
基礎タイ語-22 http://kiyoshimatforseesa60.seesaa.net 待ってもらいたいとき
基礎タイ語-23 http://kiyoshimatforseesa61.seesaa.net 日時・場所・天候を尋ねるとき
基礎タイ語-24 http://kiyoshimatforseesa62.seesaa.net その他
posted by srachai at 07:32| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月09日

私の家族

皆さんはじめまして、タイのスラチャイです。
私は8年前にタイへの移住を決心、ちょっと無謀でしたが移住を決行、現在にいたっております。 私の妻はタイ人、タイ東北地方の貧しい農家の娘をもらいました。 子宝にめぐまれ、なんと娘ばっかり3人、今度は男の子をお願いしますと妻にお願いしたところ、もう年だしこれ以上子供を育てるのは難しいとの返事。まだまだ先の長い人生、何が起こるか全くわかりません。
下記のサイトをご訪問ください。
私の家族の写真と説明があります。

http://www.geocities.jp/srachai2000_2/family/family.htm
posted by srachai at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月01日

スラチャイタイ国歌に涙する2

9:31 2008/07/01

スラチャイタイ国歌に涙する2 (タイ国コーンケーンの自宅にて)

今朝いつものように車で娘を幼稚園に送り届けたついでに、子供達の朝礼に参加
することにした。
ここは小規模経営の幼稚園ではあるが、広い敷地、子供たちにとって遊びやすい
環境、やさしくかつ熱心な先生方、これらを総合してあえてこの小さな幼稚園に
決めた。娘は3年保育の2年生、タイでは5月に始業式が行われる。約100名
の子供達がここに集っている。 10人の先生方が子供たちの面倒をみている。
先生一人で十人の子供達の世話をするということだ。娘の教室には先生が2人配
置されている。1人だと、子供達がトラブル(おしっこやうんち、けんか、など
など)を起こしたときに、他の子供たちへ目が届かなくなるので、この幼稚園で
は特別に2人の教師を割り当てているようだ。普通の幼稚園だと、一教室に一人
の先生というパターンだ。
さあ、朝礼でタイ国歌にあわせて国旗掲揚式が行われる。
子供達はしっかりとしたタイ語で国歌斉唱している。
大声で叫ぶように歌う、これがこの幼稚園での流儀だ。
私の娘カイちゃんは今月12日に5歳の誕生日。 体は小さくて、娘より小さな
子はほとんどいない。
娘は一生懸命、覚えたタイ国歌を歌っている。
ほんとうに大きくなった。
タイ国歌を聴いているうちに、おとうさんおもわず胸を熱くした。
カイちゃん、ほんとうに大きくなったね。

srachai from khonkaen, thailand
posted by srachai at 11:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする